I LOVE EYES?
□06.女神の囁き
1ページ/2ページ
妙ちゃんには
昨日のことを
きちんと説明しよう
妙ちゃんに、なら…――
06.女神の囁き
妙ちゃんと二人で教室を抜け出し、屋上へやって来た
その道中に交わした言葉は、あまり覚えていない
妙ちゃんは、こちら側から屋上の扉に鍵をかける
妙ちゃん曰く“ゴリラ防止の為”だそうだ
手摺りに近づき、一息だけ溜め息をついて、妙ちゃんの方へ向き直る
「…妙ちゃん、私の話、聞いてくれる?」
躊躇いがちに聞いてみる
「今朝、いつでも聞くって言ったじゃない」
妙ちゃんは優しく微笑んで言う
「…そうだったね……」
「…今更だけど……私が聞いて本当に良いの?」
「妙ちゃんだから…話したいの……」
「そう。なら、良いのよ」
妙ちゃんは本当に綺麗に笑う
その笑顔を見ながら、私は昨日のこと、そして今朝のことを詳しく話した
.