一
□親友の誕生日‡お妙さん‡(逆八)
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「局長ォォォ!!」
女中の名前が勢いよく近藤の部屋に飛び込んだ。
「ん?どうした?名前ちゃん」
そのことに全く動じない近藤局長
「お金、貸してくださいっ!!」
「…いきなりだな…どうしたんだ?」
「実はですね…今日は妙ちゃんの誕生日なんです。けど…プレゼントを買ってなくて…お金もなくて…」
名前と妙は子供の頃から仲が良く、毎年、互いにプレゼントを渡していた。
「なにィィィ?!お妙さん、誕生日なのかァァァ?!」
「はい…」
「よしっ!名前ちゃん、買いに行こう!!」
「…はい?」
「お金はオレが出して、プレゼントを選ぶのは名前ちゃん。な?それなら大丈夫だろ?」
オレからだと受け取ってもらえない可能性高いしな…と近藤は付け加えた。
「そういうことなら…」
「じゃ、善は急げってことで、行こうか」
「ハイッ!!」