一
□コンタクトレンズ( 新八)
1ページ/3ページ
「おい、メガネ」
「ダメガネ!」
「僕の名前はメガネじゃありませんっ!」
†コンタクトレンズ†
「あ、新八くんだ!おはよー!」
後ろから僕を呼ぶ声がして振り向く
「名前ちゃん、おはよう」
「…あれ?新八くん、眼鏡は?」
「あぁ、今日は……」
「かけ忘れたの?あ、そんなことはないか…じゃあ、壊れたの?眼鏡無くて大丈夫?」
「壊れてないから大丈夫だよ。今日はコンタクトなんだ」
「コンタクト?!」
そう言うと名前ちゃんは僕の顔をじっと見つめてきた
「…///な、何か僕の顔に付いてる…かな?///」
「あ、違うの!眼鏡なしの新八くんって見慣れてないから、なんだか新八くんっぽくないなぁって」
「………」
そんなことを言われると何も言えない…
「でもね、カッコイイよ」
「 ! //あ、ありがとう///」
名前ちゃんのその一言で顔が熱くなる
あぁ…僕のテンションって名前ちゃんに左右されてるなぁ…
「新八くん、これからずっとコンタクトにするの?」
「う〜ん…どうだろう…コンタクトは便利だけどお金がかかるし…そうなると姉上にも迷惑がかかるしね…」
「じゃあ、今日はどうして?」
「最近、先生も含めて皆が僕のことを名前じゃなく“メガネ”って呼んでくるから……今日はコンタクトにしたから“メガネ”って呼ばれても反応しないんだ」
「そうなんだ。頑張ってね、私も協力出来る範囲で協力するから」
「ありがとう」
「さっちゃんも眼鏡をやめてコンタクトにしたら良いのに…あんなに落としたりしてたら眼鏡の意味ないし………」
「…さっちゃんさんは、コンタクトでも落としそうだけどね」
「……そうだね…さっちゃん、ドジなところがあるから……」
「あはは…」
.