一
□発表します(山崎)
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「………退くん、メイン席に座ったら?」
「でも…」
「大丈夫vちゃんと、あたしも移動するから♪」
「うん、ありがとう…でも……」
「まだ何かある?」
「名前ちゃんのもう片方の隣が空いてるから、また喧嘩になるよ?」
「あ〜、そのこと?大丈夫、お妙さんが来るから空けておくの」
名前ちゃんの『お妙さんが来る』という言葉が聞こえたのか、急に静かになる4人、そして騒ぎだす局長
「名前ちゃん、マジでお妙さん来るのか?」
「はい。だよね?新八くん」
「はい。確かに来るって言ってましたよ。名前さんと神楽ちゃんが姉上の隣に座って、向かいに僕が座るなら…って」
「アネゴになら、名前の隣は譲るアル」
全員同じ意見だったのか反論もなく、おとなしく座る
「新八くん、隣失礼するよ」
「新八、隣いいか?」
「メガネ、隣座るぜ?」
「メガネ、隣に座らせろィ」
4人同時だった
そして、また喧嘩
4人が争う新八くんの隣とは、名前ちゃんの向かいにあたる席
局長は姐さんに近いからっていう理由で選んだんだろうけど
「ちょ…ちょっと、4人とも落ち着いて下さいっ!」
名前ちゃんの声で喧嘩はピタっと止まった
「こっちは一応、上座なんだし、上様に一番近い局長が座るべきなんじゃないですか?」
「「「でもよ…」」」
「まだ文句があるんですか?これ以上、退くんの誕生会をめちゃくちゃにすることは、あたしが許しませんから、ね?(黒笑)」
「「「………」」」
「よし!誕生会開始だ!」
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