日和
□夢の中では
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今日は太子が家に遊びに来た。
少しの遠慮もせずガンガン上がって来たと思ったら、家中を見事に散らかされた。
もうぅ〜 誰が片付けると思ってるんだ。
しかも良いだけ暴れてた後、コタツに入り数分後に寝息を立て始める始末。
わざわざ人ん家迄来て何がしたいんだ、この人…。
其れにしても、本当に幸せそうな寝顔だ…。
優しく閉じられた瞼、薄く開いた唇。
呼吸するごとにゆっくりと上下する細い体。
暫く其れを何かに取り憑かれた様に見入っていた。
って…此れじゃあまるで、僕は只の変態じゃないか!
僕は今までの考えを振り払う為に、頭を抱えて左右に首を振った。
「…んっ…、いもこ…」
ビクッ
「………スゥー」
あー…ビックリしたー…。
起こしてしまったのかと思いましたよ全く。
…て、もしかしなくても今、僕の名前呼んだよな…?
急に熱くなる頭。
右手で目頭を押さえ、冷静になろうとした。
どんな夢見てるんだろう?
僕は其処に居るのかな?
幸せな夢、なのかな?
せめて夢の中では、この人が幸せで居てくれればいいと、
太子が起きる迄後少し。
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ひたすら妹子が変態臭い((タヒ