二章
□ナイトメア
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「…ルビー殿‥?」
ルビーの行動の意味がわからず、マーベルはルビーを見詰める。
「私シリュウとも話しをしたんですが、ハッキリと言います。私はあなた達とは共には生きることはできない。」
ルビーの言葉にマーベルはシリュウを振り返る。
「そんな…シリュウ殿何とか言って下さい!!」
だがシリュウは首を横にふる。それはつまり『無理だ』と言うことで…
「…な、んで‥」
マーベルの瞳に涙が溢れる。
だって二人はあんなに仲が良くて、一緒にいることを願っていて。喜んでいたのに。幸せだと言っていたのに…
「何故ですか!!」
マーベルが絞り出した声にルビーは「申し訳ございません」と言い残すと部屋を出て行ってしまう。
「ルビー殿!」
パタンっと扉が閉まると同時にマーベルはシリュウに掴みかかる。
「説明して下さい!どういう事情なんですか?!」
「伯言が『駄目だ』と言った。一緒にいられる時間は終わったのだと…」
「は…く、げん?」
シリュウの言葉にマーベルは掴んでいた手をゆっくりと離す。
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