キリリク

□「夕風」
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日落ちかけの午後

髪なびくそよ風

一人校舎の校門で

見回す俺

「今日も色々あったなぁ」と

思い出振り返る

部活でできた傷が

ちょっぴり痛かった

明日もまた変わらない日が訪れて

ただ日が落ちるスピードが

変わってゆくだけで…





ひんやりと夕風が

一層冷たくなってきた

空は静けさを増した

「もう帰らないと」

そっと早足でその場を離れた

「どうか明日も…」

そう思いながら髪をかきあげ

俺は帰った





夕陽がやけに眩しかった


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