キリリク
□「消えた歌」
1ページ/3ページ
僕はその歌が好きだ
名も知らぬ歌
君がよく歌う歌
「誰の歌?」というと
彼女はにっこり笑って
「私の」と言った
どうやら詳しく聴くと
彼女が作った歌らしい
通りで聴きなれてないと思ったら
作詞作曲君だからか
彼女は歌うその歌を
作詞作曲自作だから
歌詞がめちゃくちゃ変だった
それでも僕は歌う君の隣にいつもいた
世界にひとつのその歌を
いつまでも聴きたかったから
彼女は歌うその歌を
デタラメな歌詞はすぐには覚えれないけど
歌う真っ直ぐなその眼が
僕という観客を虜にした