歌
□廃れた未来に栄えた過去
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「果てしなく続く争いは何時終わりを告げるのだろう」
君が流した涙は跡形もなく消えていった
壊れそうになったのはアルバムの写真
歪んだ鏡が影だけを誘っている
セピア色の時計が13回鳴る頃
君の指先が消えて手を握れなかった
蒼穹に風に乗せた願いは
誰かの不幸として今も生き続ける
声よ全ての人に届けてくれ
此所に生きた証を消されぬように
記憶の中にいる君が笑えなくなったのは何時
棄てた木彫りの十字架だけが解っていた
呼吸すら出来なくなった雑音達は
今日もまた誰かの心に巣食っている
電磁波だらけのデジタルな世界で
人の感情が塗り替えられている
繋がっていない扉を開けたら
望んだ世界が有るのだろうか