11/17の日記
21:42
11月11日
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その花を見つけたのは、本当に偶然だった。
辺り一面を真っ白に染め上げて、それでも尚降り止むことを知らない六花。そんな氷の結晶を見上げながら、サンジは歩を進めた。
「…綺麗だよな…アイツは、こうゆうの好きそうだ」
吐き出した息が白く染まる。冬島だと思われるこの島は一年を通して雪が降り続けるらしい。何処を見渡しても、白銀の世界にサンジは目を細めた。
船がこの島に着いたのは数時間前。無人島らしく、船番のゾロを残し、皆船を降りた。サンジも辺りを調べてみたのだが、やはり寒さのためかあまり食料になりそうなものは見つからなかった。
(まぁ、食料が足りねぇ訳じゃねぇし…)
サクサクと降り積もる雪を踏みしめながら歩く。雪が周りの音を吸収するため、風の音すら殆ど聞こえない。
まるで世界から切り取られたような白く、無音な世界。一人、取り残されたような感じを覚えながら足元から視線をあげる。変わらない、白の世界……の、筈だった。
「……ん?」
僅かに、雪ではない白さを見つけた。殆ど雪と同化しているが、雪、ではない。
そっ、とそれに近づいてみる。白い物体の正体は、花だった。
「こんな寒いのに……。咲くんだな、花」
白い世界に、ひっそりと。控えめに咲く白い花。自己を主張しない無垢な色。だが、控えめな色や姿形とは裏腹に、凛と咲き誇るその花は何故だかアイツを思い出させた。
「……ゾロ…」
雪のように白い花弁は、無垢なあいつの心を。
ひっそりと、たが凛と咲き誇るその様はあいつの儚さと気高さを。
「白椿…か」
ふわりと、笑みを浮かべて。一輪、そっと手に取った。
帰ったら、きちんと船番をしているだろうゾロの髪に飾ってやろう。
お前の花だよ、と告げれば。きっとキョトンとした顔で見つめてくるに違いない。
容易に想像できる姿に、サンジは一人微笑んだ。
白椿の花言葉
申し分ない愛らしさ、控えめな愛 (もう充分過ぎるほど、愛らしいけれど)
過ぎてます、とか言わないの←いや、よかった。今月中にアップできて←ぇ まだ他にもアップ…したいんだけどなぁ…
11月11日の誕生日の花は白椿。個人的にはゾロにピッタリだと思ってます。しかし、花の知識がないためどうゆう風に咲くか全く分からず…イメージと妄想だけで書き上げました。
遅くなっちゃったけど、愛している気持ちに変わりないから!!もうずっーーと心奪われっぱなしだから!!あああ、ゾロ愛してるー!!!!
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