ハイキュー
□黒猫注意報
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音駒 24-23 青葉城西
あれからどれだけ経っただろうか。
3試合目の3セット目の終盤を迎えていた。
現在、俺達青城は一勝一敗。
ここで落としたら青葉城西の名が廃る。
ついでにゲームにも負けちゃうしね。
頼むよ、お前ら。
ここで負けるなんて嫌でしょ?
それにしても音駒のレシーブは本当に厄介だ。
いくら攻撃しても大体は拾ってくる。
どうにかして崩してやれないか
そう思考を巡らせていた。
そして、少し焦っていた。
ラリーが続く。
流れを変えたい。
そう思って取った俺の行動が裏目にでた。
ツーアタック。
向こうには既に読まれていたようだ。
ブロックが飛ぶ。
焦っている時のツー程止めやすいものはない。
押し返されたボールは、床に落ち、跳ねた。
ピッ
笛の音が聞こえる。
俺達、負けたのか。
「あー…やっちゃったなぁ…」
「気にすんなよ、及川」
なんだか岩ちゃんが優しい。
ちょっと気持ち悪いね。
『アザしたァーッ!!』
長い練習試合が終わった。