ハイキュー
□黒猫注意報
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いつも通りの月曜の朝。
いつも通りの通学路をいつも通りの足取りで歩いていた。
また長い一週間が始まる…
ふと、後ろから声をかけられた。
「及川さん、おはようございます!」
「おはよー」
一年の金田一だった。
彼もまたいつも通りのらっきょヘッドだ。
髪型変えないのかな?
あ、でもらっきょヘッドじゃなくなったら金田一だってわからなくなっちゃうかも。
自問自答しながら頷いている俺を金田一は怪訝そうな顔で睨んでいた。
すると、何かに驚いたように目を丸くし声を上げた。
「及川さん…首、どうしたんスか?」
失礼なことに俺の首を指差す金田一。
俺、一応2コ上の先輩だからね。
「あぁ…。ちょっと黒猫にね」
指差されたとこを隠すように手で覆いながらわらう。
こればかりは誰にも言えないなぁ…
俺はつい昨日のことを思い出した。