ハイキュー
□今日恋人になります。
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キーンコーン…
「終わったぁ…」
終業のチャイムと同時に騒がしくなる教室。
及川徹はあくびと共に伸びをする。
いつものことでありながらこの日は一段と不快に感じる。
「今日は久しぶりのオフだし駅前にでも行こうかなぁ」
半ば上の空になりながらポツリと呟く及川。
別に同意を求めてるわけではない。
何をすることもなく、ただ一点を見つめていた。
ヴーッヴーッ
「ん…」
突然鳴った携帯のバイブに少々驚きながら確認する。
「なんだ、岩ちゃんじゃん」
幼なじみの岩泉一からのメールだった。
『駅前に行くんなら、早く来いよ』
こいつ、エスパーか…?
そんなバカバカしいことを考えながら荷物をまとめ、教室を出た。