□猫、拾いました8
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俺がこの世界に来て今日が三日目。

あっという間だった。




ラクちゃんは1限から大学とか言って俺に合鍵を渡し早くに家を出て行った。





2日間を振り返る




今思い返せば箱に詰められ拾われてこいと知らない女の元へ。




ったく俺が何したってんだよ。





ああ、今まで仕事でたくさんの命を奪ってきた報いかもしれねェな。




何時帰れるかわからねェ、今すべきことは何だ?




生きるために俺はこの家の女に拾われることにした。





女に手紙を渡し読ませた。






女の顔立ちは一般的に見て十中八九、綺麗な顔立ちと答えるだろう。
B専と呼ばれる俺には少し残念だ。





女は手紙を読み断るだろうと思った。
そりゃあいきなり知らない男を住まわせろと言われて、はいそうですかなんてあるはずが無い。



しかし、この女は違った。





「この家で生活してもらいます」
キャラ?





興味本位からか馬鹿なのかわからねェ






俺が不審な目で見ていると



毛利ラクと名乗り




【銀魂】という漫画を俺に渡してくる




中を捲るとジャンプ侍や猿飛、阿国まで描かれていた。




漫画…?俺が今までやってきたことは紙の上での出来事だったのか…?







考えれば考えるほど訳の分からない恐怖に襲われるが、ラクといった女の俺は此処に存在しているという言葉に気持ちが楽になる。
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