+。**夢小説**。+

□夕日が照らすなら。
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「ねぇ…」
「……」
ある日の帰り道のこと…佐久間と***はついさっきまで一緒に帰っていた…が、
喧嘩した。
それは帰る前の待ち合わせ場所での出来事である。


「ご、ごめん…遅れた…!!!」
「おっそー!!何してたの!?」
「いや…なんか男子共に絡まれて…っ」
「知らない!!そんな言い訳聞きたくない!!何してたのかって聞いてんの!」
「や、だから…っ」
「もういい!!」
「ちょ、***!?待てって!!おいっ!」


…とそんなベタな出来事によって喧嘩したらしい。



二人は彼氏彼女と関係をもっていたのだが
そんな関係ならいつ起きてもおかしくはないことだ。
二人にとっては初めてのことだったのだろう。
「なぁ〜いい加減機嫌なおせよ〜なー?***〜」
「はぁ〜〜…(溜息)」
「?」
少々呆れた様子で***はついに口を開いた。
「あのさー…少しは感じとってよ…?その…お、女の気持ち…と、言いますか…」
「女の気持ち…?え、***のってことか??」
「そうですけども?!////」
「なんで照れてるんだよ(笑)」
その瞬間、***はまるでボフッとでも音がでそうないきおいで
顔を熱くさせた。
その佐久間の声が合図だったのかのように。
「うっうっうっうううううるさいいいぃぃ!!!だいたい佐久間がいつもそーやって茶化すからいけないんじゃん!!ひ、一言余計なんだって!!もーーっ!///」
「一言…余計…?」
佐久間は淡く、綺麗な瞳をわずかに細めた。
うすらと口元に笑みをうかべる。
「…で?気持ちって?」
そう言うと優しく(名前)の頬に手をあてた。
妖艶な笑みをうかべながら……
「ちょ…!?//////」
「ん?いいから早く言って?」
戸惑いながらも話し出す***の瞳を見つめながら
そう言った。
「だ、だからね…?いくら男でもわざわざうちを待たせてまでっ…その…か、かかかっ」
「いいよ?言って」
誰もいない、車さえも走らない。
そんな夕日が照らし出す道路のはしで…
佐久間は自分の額を***の額へつけた。
もうすぐそこに佐久間の顔がある…
そう思うとまた口が開かなくなった。
吐息を感じるほどの…
「早く…?」
「か…、あのね…その…彼女…?以外、の人…と一緒にいないで…?」
「それで怒ってたの?」
「ん…/////」
「じゃあ、単なるヤキモチだったんだね フフッ可愛いね***は…」
「っ…いつもそーゆーこと言ってうちの機嫌なおしちゃうとか…ず、るい…///」
「そうだね で、これが言いたいこと?」
「うん…」
佐久間はさらに顔を近づけた。
***はひたすら眼帯と瞳から視線から逃げようとした。
それに合わせようと佐久間も度々顔を動かした。

「ねぇ***。」
「ん…?///」
「ちゃんと目あわせてヤキモチ焼いたって言って」
「え…?/////」
「ほら」
***はキュッと自分の唇を甘噛みし、そして
「ヤ…、ヤキモチやい…た」
「俺の下の名前、呼んで?」
「佐久っ…じ、次郎…ッン……」
佐久間の唇と***の唇が重なり合う。
二人の顔の間で粘着性のある音が奏でられた。
二人っきりの道路でただ静かにキスを交わしあった。
「おはよー***!!」
「んぁ?佐久間、おはよー」
学校に行く途中、たまたま***の姿を見つけた佐久間が走りよった。
朝は放課後とはまるで違う場所のようにさえ感じる人の多さ。
そんな中二人は並んで歩き出す。
「なー昨日の放課ゴッ…」
「…」
***は無言で佐久間の頭をはたいた。
それも強く。
「ってーー!!!!何すんだよ!!!」
「ばか!そんなこと思い出させんな!朝っぱらから!」
「ん?恥ずかしかった?」
「うるさい!/////  ったく…」
「あはは ***ってやっぱ可愛いなー」
「ふん…///」
佐久間は***をすばやく影に連れ出し
「ふっ…!!//////」
キスをした。
「な…!!!/////」
「また今度、ゆっくりしてるときにしよーな!!***…!」
顔を赤らめながらため息をつき、***は
「ばか…そんなことわかってるよ…!/////」
そう言うと佐久間に抱きついたのだった…
「好きだよ。***」



              END
           

                        
          

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