心の光

□ラムネの夢
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からんころん


ビー玉が揺れてる
その音がなぜか
とても心地いいの

ころころと
瓶の中で揺れている
どこか懐かしい
ビー玉の音

きっと昔は
みんながこの音をきいてたんだね
でも今は
あんまり聞かなくなったね

ラムネの音は
どこか温かくて懐かしい泡の音
どこか涼しげな儚い音
生まれては消えてのくりかえし
同じ泡はないの
今だけの泡

だからかな?
なぜか見入ってしまう
優しい光景
泡はすぐに消えてなくなってしまうけど
泡越しに見た
みんなの夢は決して消えない

泡の一つ一つが小さな夢
子供はどんな小さな事にも
一生懸命になれる
そんないっぱいの夢達が
泡になってきらきら輝くの
確かに泡は儚くて消えてしまうよ

でも

ううん

だからこそ

その時だけの輝きがあるんじゃないかな?
二度とこないそんな輝きは
悲しいけれど
記憶に残っていくんだよ
だからこの泡が
どこか懐かしいんだね

ねぇ
貴方はこの泡に
どんな夢を抱く?
どんな想いを託す?
その想いも夢も
少しずつ変わる今だけのモノ

だから貴方は
そんなに輝いているんだね


からんころん
しゅわしゅわ

優しい音が今日もどこかで
なっている…
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