心の雫

□子供の私
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貴方も私も幼かった頃

私と貴方は出会った

生まれたての貴方は

小さい私の手でも抱けるほど小さくて

うれしくてうれしくて

いつも遊んでいたね

一緒に大きくなった

でも、いつの間にか私より

貴方のほうが大人になってたね

一緒に走って

いつもそばにいた

嬉しかった

家に帰ったとき誰もいなくても

貴方と貴方のお母さんは

尻尾を振って

おかえりと迎えてくれたから

一人でも寂しくなんかなかったよ

だって

貴方達がいたんだもん

ランドセルを置いて貴方達と遊ぶ

なでる度に尻尾を振って

嬉しそうに笑うんだ

雪が降れば

雪の中貴方達は走り回る

夏になれば川で水遊び

水が嫌いな貴方達は

嫌がっていたけど綺麗になったね

すべての思い出の中に

ほとんど貴方達がいて

思い出すたびに楽しくなった

ずっとずっと一緒にいてくれて

ありがとう

もう伝えることはできないけど

たのしかったよ

貴方達は大切な家族

わすれないよ

ずっと…

だから見守っていてね

私…笑って見せるから

がんばるから

貴方との別れの空が

雲ひとつない快晴のように

いつも笑っているから

みていてね

これからもずっと…
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