進撃の巨人-smallworld-
□夢に向かって
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次の日の朝。
私は、置き手紙を書き、家を出ようとした。
「姉さん…」
「ミカサ…?」
そこには、ミカサの姿があった。
「姉さん…どこへいくの?」
「…。」
どうしよう。ここは嘘をついたほうがいいのか…。それとも…本当のことを言うか。
「ミカサ、私はね、兵士になるために、ここへはしばらく帰ってこない。」
本当のことを言った。
ミカサは表情を1つも変えずに聞いてくれてる。
「だからね?お願いがあるの…私がいないあいだ、父さんや母さん、エレンのことを助けてあげて…」
「…うん。」
私の目は、涙がにじんでいる。
もうすぐ、父さんと母さんが起きてくる。早く家を出ないと。
「ミカサ。」
私はミカサを抱き締めた。
「絶対に、たくましい兵士になって戻ってくるから。」
「うん。」
「エレンたちを、よろしくね。」
私は、そういって家を出た。
立派なたくましい兵士になるんだ。
そして、この小さい壁の世界から大きな世界に変えてみせる。
その思いを心に誓い、私は歩き出した。
夢を叶えるために…