黒子のバスケ-帝光の女王-
□帝光の女王15
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[優花side]
約束の時間に公園に行くと、そこには真ちゃんの姿があった。
真ちゃんも私が来たのに気づいたみたいで、こっちにやってきた。
緑「突然すまなかったのだよ、`赤司´。」
ズキッ
「赤司」その言葉に心が痛くなる。
まだ、私は″赤司″なんだな
「うっうん!全然!!」
緑「そうか…それは良かったのだよ。テストの件で、話があるのだが…」
私は無理に笑う。
「あっうん!どうしたの?」
緑「今日の………………」
テストか…そんなの忘れてたよ…そういえば、今回は赤司くんを抜かすことが目標だったなぁ。
でも、こんな状態じゃ勝てるはずがない。
「赤………………!!」
緑「赤司!!!」
「ひゃ!!」
緑「赤司?大丈夫か!?ずっとボーッとしていたのだよ。」
「へっあっごめん!!」
真ちゃんは「ちょっと来るのだよ」と言って私の手を取り、林の方まで歩く。
緑「赤司。なにがあったのだよ。」
真ちゃんは私を真剣な顔で見る。
「なっなにいってるの?大丈夫だよ!アハハ(^O^)/」
緑「無理に笑うな」
「…」
なんでわかるの?なんで真ちゃんは私が無理して笑ってることがわかったの?
私は…無理して笑うことで悲しみを抑えていたのに…そんなこといわれたら抑えきれないじゃん。
緑「バレバレだ。お前をみればわかるのだよ。赤い目元に、今にでも涙がでてもおかしくない潤った目…」
「うっう…」
私は、泣いてしまった。
人前では泣かない。そう決めたのに。
緑「優花…」