暇つぶし人生
□新世界に初めまして
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『…ぃってぇ゛ぇええ……』
誰かに押された後、俺は盛大に地面に顔面キッスを披露。
痛む顔を抑えながら起き上がり周りを見渡した。
『つか、此処どこだよっ…』
先程までいた病室ではなく、全く見慣れない建物…。
高いビルなど一つも無く、何か…見た事ある様な…無いような。
『oh…服が…!』
土を払おうと服を見れば、病院服ではなく
ボロ雑巾みたいなローブとズボンだけ。
アレ…上の服はぁ?靴はぁ??何故無い!!
「そこの若造…」
声のした方を振り向けば、髭を生やした爺さんが立っていた。
で、会話を省略するとだ。
其処!適当とか言わないっ!!
コホン…爺さんの話しによると、此処はギリシャのアテネ市街と言う町らしい。
で、俺は行くとこもないので暫くその爺さんのお世話になった。
食べ物や服、住むところを爺さんが用意してくれて
その変わりに俺が爺さんの店の手伝いを、と言う物。
何でもこの店は昔から聖域の方々が行き着けてる店らしい。
何を売っているかと言うと、
手作りのガラス細工。
グラスや食器、置物などを造っている。
爺さんは俺に後を次いで欲しいらしいのだ。
息子は若いうちに事故で亡くなり、昔ながらの造り方を面倒臭がり
誰も次いでくれないんだとか…。
まぁ、最初は世話になってるしぃ…で
やっていたのだが、
俺の腕を見込んで爺さんが正式に俺に次いで欲しいと頭を下げた。
まさか此処で前世の仕事が活かされるとは…!(←高校から入院するまでガラス細工の仕事してた)
で、爺さんは俺に店を任せ孫夫婦の居る家に行きました。
若いが腕の良さから評判になり、前より客が入る様になりました。
(アレ?作文??)
『さっ…今日も観光客から巻き上げますか…!』
母さん、親父、我が妹よ
俺はコッチで楽しく歩んでます
だから皆も、立ち止まらないで自分の好きな様に歩んで下さい…
俺は居ないけど、幸せに―…
―新世界に始めまして…end。