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□初恋と友達
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ああでもないこうでもないと一人狼狽していると、ふと視界の端に紅玉の姿をとらえた。
「あら、以外と早いじゃないのぉ」
紅玉はそう言うと、モルジアナの元へゆったりと歩み寄ってきた。
しばらく、紅玉は春の景色を楽しむように 中庭を見て目を細めていた。
モルジアナはそんな紅玉を横目でそっと窺う。
きらびやかに輝くかんざしが目についた。
趣向を凝らした装飾に縁取られたその中央、四角を2つ重ねた星は、真に強い者の証であった。
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