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□初恋と友達
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モルジアナには全く覚えが無かった。


何しろ2人は、まともに言葉を交わしたことすら無いのだ。






その紅玉が、モルジアナをわざわざ私用で呼び付けた。



モルジアナが回廊を歩いているのを引き留め、中庭に来て欲しい旨を伝えたときの紅玉の振る舞いには、どこか高圧的なものを感じた気がする。







何しろ紅玉は (今この瞬間も他国への侵略をもくろんでいるであろう) 大国の皇女なのだ。





煌の人間だからといって、ひとくくりに悪いイメージを持つのは良くないだろう。


だがバルバッドでの出来事もあって、少しも身構えない訳にはいかなかった。






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