blackDragon
□最強
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さっきチームホルモンから掻っ払ったホルモンを持って、ラッパッパの部室に戻ると、優子さんがトリゴヤに膝枕して貰って寝ていた。
「寝ているんだ。 まあ、大丈夫か。」と思いつつ、机の上に置いた。
トリゴヤに「ブラック〜、それどうしたの?」と聞かれ、「あ〜まぁ〜、色々あってな。」と言いホルモンを持ってきた理由を曖昧にしておいた。
本当の理由を知っているのは、チームホルモンのメンバーと私だけ。
トリゴヤと会話をしていると、ちょうど優子さんが眠たそうに起きてきた。
「おはようございます。」としっかり挨拶をしたが、優子さんは寝ぼけていたのか分からないがトリゴヤに「膝枕ありがとな。」と言った。
「いえいえ。」とトリゴヤは謙虚に返したが、顔は嬉しそうだった。
立ち上がった優子さんは机にホルモンの乗っている皿があることに気づいた。
「おい、誰が持ってきたんだ?」と聞く。
「私です。」と答えると、「食べていいのか。」と聞かれ、拒否する理由も無かったのですぐさま「どうぞ。」と言った。
「そうか、頂きます。」と言って優子さんはホルモンを食べ始めた。
そのうち優子さんが「もうちょっと熱いやつが食いたかった。」と言ったので私が「優子さんが寝ていましたので、起こす訳にはいかないと思いまして…。」と答えると、「そうか。御馳走様でした。」と言って優子さんからパンチが来なかったのが幸いだった。
その後優子さんはまたトリゴヤに膝枕をおねだりをしてまた寝てしまった。
私は心の中でホッと一安心していた。
「私もそろそろ帰ろうかな…」と思いラッパッパの部室を後にした。