FF13
□椿事
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「あ、ライトさんおかえりなさい。」
「あぁ、ただいま」
「今日は、遅かったですね」
僕の鼻を掠めた、彼女のものではない香り
そういうことか…
「今日は、同僚と…」
ライトさんにコーヒーを差し出す
「ありがとう、
少し食事してきたんだ。」
はやく、はやく
コーヒーの香りに染まって…
彼女の為の夕食を、冷蔵庫にしまう
「ライトさん、夕食は冷蔵庫に入れときましたから
朝にでも食べてください」
「すまない。
ホープ、お前はもう食べただろ?」
「はい」
ライトさんは、そうかと言ってシャワーを浴びた後
ホープはまだ寝ないのかと尋ねられたから
少し学校の課題をやってから寝ますと答えると
そうか、おやすみと言って、自室に消えた。
ライトさんが自室に入ったのをこの目でちゃんと確認すると
冷蔵庫から、今日の僕の夕食を取り出す
前から、ライトさんが帰宅時間より遅くなる日は先に食べろと言われていたけど
僕にはやっぱり出来なかった
しょうがないことだ
これが僕なんだから…