FF13
□端緒
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「ライトさんっ…ごめんなさいっ!…っ」
震える小さな声で、ライトさんの手を握りしめながら涙をながす。
「僕、知ってたのにっ。無理、してるって…」
そうさせたのはライトニングだと、僕の後ろにいる仲間たちが言う。
たぶん皆、気づいていたんだろう。いや、実際スノウやサッズさんがライトさんに忠告しているのを見たことがある。
「でも!僕だって…」
言いたかった。無理しないでくださいって、でも怖かったんだ。子供は気にするなってはねかえされるのが…
僕がいくら頑張ってもライトさんの支えにはならないと面と向かって言われるのが。
「今日は、もうホープも休め!なっ?」
スノウが、僕を促すようにといかけくる。
「もう、義姉さんが倒れてからだいぶ時間もたってる。お前ずっとそこに居て泣いててもなにも変わらねーよ。それに、義姉さんが起きた時に、泣きはらして疲れた顔見せるのか?義姉さん、嫌な顔するぞ。」
そんな事は、わかっていた。ライトさんが倒れてから半日はたってる。
こんな顔を、見せたってライトさんは喜ばないことも、知ってる。
たぶん、僕のこんな顔を見たら自分を責めるだろう。
でも…
「僕は、ライトさんが起きるまでずっとここにいます。見張り番もついでにしますから、皆さんは休んでください。」