LR
□宿敵
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私を見上げて話し始めている少年のただならぬ気配に、私は気圧されている
「僕とスノウの出会いは最悪でした。」
確かにそうだろう、幼い少年が目の前で母を失い
それを誰かの所為にしてその誰かを恨む
不自然なことではない。
むしろ、そうなってしまう人間の方が多いだろう
私だって…ホープのような状況であれば、誰かを…
スノウを恨むだろう
殺してやるとまで思ってしまうはずだ
だが、ホープはそれを乗り越えスノウと和解し仲間として…
「今も、僕とスノウの関係は最悪です。」
世界を…………
「ホープ、なにを言っているんだ?
お前とスノウはお互いを許し合って」
「そんなの関係ありません。」
ホープは腕を組みそっぽを向いている
「混沌に世界が溢れた時だって、ノエルとスノウ…お前達は手を取り合って「ません。」
「僕はスノウのことを益々腹立たしく思っています。
それに、だってこれはライトさん、貴方の所為でもあるんですよ?」
「私の所為だと?」