LR
□恥辱
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今日は、ユスナーンを駆け巡り色々と疲れた。
本当に、色々と…
あぁ、もうこんな時間か
私の体は私の意志に関係なく箱舟に帰還する
まだ、この世界でやらなければいけないことが沢山あるというのにーーー
“ライトさん、おかえりなさい”
いつもなら一番に耳にする声が聞こえず辺りを見回す
いつもホープが居る場所には彼の姿はない
「どこに行ったんだ?」
ふと思った疑問を口にしながら、彼がいつも居る場所に近づく
デスクの上には様々なものが散りばめられており、私にはわからない
デスクに人差し指を滑らせ、ホープが帰って来るまでどうするか考える
「ライトさん」
呼ばれて振り返ると思っていた通りの人物が居て安心する
彼の名を呼ぼうとするまえに、彼によって私の声は遮られた
「なにしてるんですか?」
少しいつもと様子が違う気がするホープだが、私は特に気にしなかった
「お前がここに居なかったからな
どこに行ったかここを見ればわかると思って見ていたんだが、私にはさっぱりだ」
私はホープに背を向け彼がいつも座っている椅子に腰掛ける
私に近づいてきているホープに声をかけた。
「これで、いつも私を見ているのか?」
振り返ろうとしていた私の体はホープによって阻止された。
「ライトさん…まだ、僕に言わないといけないことがありますよね?」
なんだ?そう言いたいがホープが私の髪をかき分け首筋に唇を這わせながら喋っていて、正常な判断ができない。
「お前に、何を…言えっていうんだっ」
ゾクゾクと響く痺れに堪えながら答えると、ホープはそのまま唇を這わせながら耳まで移動する
サラサラしたホープの髪、熱い唇がくすぐったい
ホープは、私の耳を甘噛みすると口を開いた