FF13

□騒動
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授業が終わり賑わい出す教室から駆け出す

僕にかけられる声に返事をする余裕すらなくて、僕はがむしゃらに前だけを見て走る。

これが、週末の僕の日常


だって、だって…


これから、ライトさんにあえるんだから!!






ライトさんと付き合って3年

長いようで短い時間だけど、僕には幸せすぎた時間で、かけがえのない大切な時間

僕が学生だからと、ライトさんは週末にしか会ってくれない。

だから少しでも早く、少しでも長くライトさんといられるようにライトさんの職場に行く。

「私にはこれしかないからな」と言って警備軍に復帰したライトさんは、今では少尉だ。

聞くところによると、中尉もすぐ目の前だそうだ。



軽快なリズムで駆ける僕に見えてきた高い壁、中央に位置する大門をくぐり抜ける。

いつもはここで待っているのだが、今日は違う。

ライトさんが今日は遅れるから来なくていいと言ってきたが、それでも迎えに行きますと駄々をこねた僕に、応接間があるからそこで待っていろと言われたんだ。

大門の少し先を進むと門番が立っていた。

その後ろには鉄格子のような扉

「ホープです」

名前だけ告げると、「あぁ、少尉の…」と言ってどうぞと扉を開けてくれた。

あらかじめライトさんから話を通しておくから僕は名前だけを言えと言われていた。

初めて見る、警備軍内部に興奮しながらも、ここがライトさんが毎日のように訓練する場所なんだと思いながら真っ直ぐ歩く。

今のところ一本道だから真っ直ぐ歩いてるけど、

「どこに行けばいいんだろう?」

ぽつりと零した僕の声を覆い被さるように大きな声が僕の名前を読んでいる。

「ホープ殿!」

へ!?

今、ホープ殿って…この人言ったよね?

汗をきらりと垂らしながら息を整えている目の前の人物をまじまじと見る
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