FF13
□千思
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私のところへ駆けてくるホープを見つけて目を細める。
「ライトさん、お疲れ様です。タオル使ってください。」
目を輝かせながら私にタオルを差し出す少年は、自分で言うのもなんだが私への憧れと尊敬を隠し切れていない。
最初の頃は剥き出しの好意に戸惑いを感じてはいたが、今となっては微笑ましい…なんて言えなくなっているところまできてしまった。
こんな剥き出しの好意に毎日あてられて、ホープに絆されてしまわないほうがおかしい。
いや、実際には勘違いしてしまいそうになるんだ。
ホープは私の事を好いていると…。
私の事を好いてはいるだろうが、意味合いが違う。
女としての私を好きだの愛してるのではなく。
ライトニングとしての私の姿に憧れ、あんな風になりたいと思っているんだ。
その証拠に1日に何度もかっこいいかっこいいと言っている。
…もしかしてホープは、私を男だと思っているのか?