FF13-2

□安寧
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ヴァルハラからやっと帰ってくることができた。


それは、嬉しいことだ。

全てを救うこともでき、女神の意志も叶えられた。


…本当に帰ってこれたことは、嬉しい。



だが、此処は何処だ?



身体の気怠さに、肩を馴らしつつ町を見渡す。

この町の雰囲気と、行き交う人、建物からすると、

恐らく此処は、新都アカデミアのはずだ。

ヴァルハラから、たまにホープを覗いていたこともあって、

この都市の感覚が掴めたものの…

何処に行けば良いのか分からない。

断じて、道が分からないのではない。

大体、まだ何処に行くかも決めていないしな


通行人は、私を好奇の目で見ては忙しそうに足を運んでいる。

この服装が可笑しいのだろうか…

できれば、早く知人に会いたい。

ここが今、何年か分からないが、ホープに会えば全て分かるだろう。


そう思い立つと、賑やかな都市の中、一際目立つ建物へと足を進めた。

 
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