薄桜鬼×華鬼
□池田屋事件
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千鶴と出会い数週間が経った。
千景は薩摩に呼び出されていて、風間家には千風が一人のんびりとしていた。
『・・・。(千景が薩摩に呼び出されるのは分かるが、天霧や不知火も呼ばれるとは……いま人間同士でなにか起こっているのか?)』
千風が物思いにふけっていると訪問者の声が聞こえてきた。
「こんばんは!千風様!!」
『こんばんは。千姫。』
訪問者は鈴鹿御前の末裔である純血の女鬼・千姫だった。
「今日は風間千景はいないんですね!!」
『ああ、千景なら今は京に行ってるからね。』
「良かった〜!!」
千姫は満面の笑みで言った。
『千姫は千景が苦手だな。』
千風は苦笑いした。
「そりゃあ、千風様に会いに来るたび、からかわれて…それについ最近「兄上の周りをうろちょろするな。」って言われたんですよ!!」
『ははは…千景らしいな。』
「・・・・・・ですか?」
千姫は俯いて呟いた。
『ん?』
『千風様…私が会いに来たら迷惑ですか?』