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□うちはサザエさんの法則だから、とか思ったけどやっぱ祝いたい
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「ふぁぁあ〜!!」


欠伸を1つ、伸びをしながらして布団から出る。まだ寝ててもいいが、そろそろ新八がやってくる時間だろう。いつまで寝てんだとか、おかんよろしく朝っぱらから説教されるのは勘弁だ。


「おはようございます!」

「あぁ、結野アナおはよう」


つけたテレビから爽やかな挨拶が聞こえ、銀時はそれに応える。


「10月10日の天気予報です」


10月10日…?あれ?何かあったな。
依頼は入ってなかったと思うし…。

少し悩んだが、全く出てこない。まぁ、思い出せないなら大したことじゃないんだろう。と諦め、結野アナの爽やかな声を堪能することにした。







「おはようございます」

「新八。朝飯よろしく」

「挨拶ぐらいしろ!!家政婦か何かですか僕はァ!!」


文句を言いながらも、新八は台所へと向かう。
新八のツッコミの大声で起きてきた神楽も、眠たそうにリビングへやってきた。


「タクッ…誕生日だからって甘えすぎじゃないですか?」

「ん?新八、誕生日今日だっけ?いや〜、おめっとさん」

「…違いますよ。てか、嫌ですよ、誕生日に家政婦扱いとか」

「じゃ、神楽か?」

「違うネ。てか、嫌アル。ケーキのない誕生日なんて」

「あっ、定春か。今日はドックフード多めにしてやろう」

「何とぼけてるんですか。銀さん誕生日じゃないですか」

「俺?」

「わざとらしいアル。だいたい、ここはサザエさんの法則だから歳取らないヨ。わざわざ祝う必要ないアル」

「なんだよその言い種!なんかこう、一言ぐらいあってもいいんじゃね!?」

「誕生日喜ぶ歳でもないじゃないですか。いい大人が」

「この薄情共!!銀さんそんな子に育てた覚えねェぞ!!」


今まで忘れてたぐらいだ。別に祝ってもらおうとか、プレゼント欲しいとか、餓鬼っぽいことは思わねェよ。でもなんか、人望ないみたいじゃん?
一応、顔の広さには自信あるんだけど。

薄情な子供たちは放っておいて、銀時は家を出てブラブラしていた。ブラブラしてりゃ、誰かしらおめでとうの一言でも言ってくれるだろうと考えたからだ。

そして、銀さんの人望をあいつらに見せつけてやる!
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