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□白い雪
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寒ィと思い、空を見ると白い雪が舞い散り始めた。

「白…」

何となく奴を思い出してしまい、自己嫌悪する。縁起でもねぇ…。
段々強くなっていく白にイライラしながら、公務である見廻りをする。

不意に顔を上げれば万事屋だった。
無意識にここまで歩いていたことが腹立たしく、一回大きく溜め息をつき背を向ける。


「あっ、お〜ぐし君じゃん」

「土方だっ!!!!」


条件反射で答えてしまったのが運の尽きで、ニヘラと何時も通りのだらしない笑いを俺に向ける。

買い物帰りのようで、袋を両手に抱えていた。


「上がってけよ。寒ィだろ?」

「公務中だ」

「連れねェこと言うなよ〜。一杯くらい付き合え税金泥棒!」


税金泥棒って言うぐらいなら仕事をさせろよ。矛盾した万事屋の言動に溜め息をつく。

やけにしつこい万事屋に折れ、家に入り、机を挟み向かい合うようにソファに座った。


「お前、昼間っから呑む気か?」

「暖けェ部屋で雪見ながらの酒なんて風情があるだろ?」


そう微笑み、自分で買ってきた酒を呑む。
何時もと違い、今降る雪のように消えてしまいそうで…。
儚げな魅惑があった。


「…あぁ、そうだな」


目の前の白に溺れないよう、目を反らす。


「なァ…」

「なんだ?」

「抱いてくんね…?」

「ぶっっ!!!!」


思わず呑んでいた酒を吹き出してしまった。何を言い出すんだと、顔を上げ睨み付ける。

銀時の顔を見れば、酒のせいか、自分の発言のせいか、白い肌が赤みを帯びていた。


酒を呑んでいたグラスをおいて、俺の方に歩み寄る。
湿った赤色の瞳に仄かなピンクの唇。
火照った頬に、甘い吐息。
これらの魅惑的な誘惑に、拒むなどという考えは浮かばない。

隣に座り、俺に抱きつく。
その男らしからぬ甘い香りに動揺してしまう。


「万事屋…?」

「…ワリィ…」


腰に回された万事屋の手が震えているのに気づき、胸の中にある白くてフワフワした雪のような頭を撫でる。


「…駄目だな…こんな雪の日、嫌な事いっぱい思い出しちまう…」

「…神楽達がいたし、ここ最近は平気だったんだけどな…今日いねェし…」

「…白くて怖いんだ」


次々と出てくる万事屋の言葉に、頭を撫でてやることしかできなかった。

嫌な思い出っていうのは、攘夷戦争時代のことだろうか。それとももっと前だろうか。


「人の暖かさ感じてないと不安でしょうがねぇ…」


いつも飄々としていて、強いこの男。
しかし、今俺の胸の中にいるのはまるで一人を怖がる子どものようだ。

不覚にも可愛いと思ってしまった。


「抱いてはさすがに嫌だよな。…ちょっと…こうしてていいか…?」


甘い香りがまるで麻酔かのようにじわじわと俺の意志を支配し始める。
クラクラとする頭を軽く振り、意識を保つ。

その行動を否定だと思ったのか、万事屋は悲しそうに白い眉を下げる。


「だよな…ワリィ」


そう消え入るように呟きながら、俺から離れる。


「な〜んちゃって!どう?銀さんの迫真の演技!」


いつも通り、俺を馬鹿にしたような笑みを向け、立ち上がり、クルリと一回転する。


「んだよおまっ…!!」


言いかけて思い留まる。
万事屋の手がいまだに震えているのに気づいた。
俺がその手を握ってやると、身体を強ばらせる。


「えっ、ちょ、何だよ」

「…無理すんな」


優しくしてやる義理なんかねェし、相手は散々ケンカしてきた奴だ。俺の頭はおかしくなったのだろうか。

こいつを、抱き締めたくなった。


「…お前やってること分かってんのか?馬鹿なのか?マヨで頭壊れたのか?」


離れようとするが、俺が腕を押さえるように抱き締めているから、上手く力が入らないようだ。


「あぁ、馬鹿かもな」


耳元でそう呟けば、さらに力が弱まり、万事屋の体温が上がるのが手に取るように分かる。
こいつを支配しているという快感に自分の体温も上がっている。万事屋にも伝わってるのだろうか。


「お前に迷惑かけるから…せっかく、銀さん押さえようとしてたのに」

「お前が人の迷惑考えるたちか?」

「ハハッ、そりゃそうだ。銀さんはフリーダムだからな!」


笑う万事屋の笑う吐息が、首にかかってくすぐったい。

万事屋の唇に、自分の唇を重ねキスをする。温かく柔らかく、そして甘かった。
舌でその甘い唇をなでれば、万事屋は唇を開き、俺の舌を迎え入れた。
お互いの唾液が混じりあう。


「ふっ、んっ…」


万事屋から漏れる声。そのエロい声に即発され、さらに万事屋の口腔を犯していく。

万事屋を抱き締めていた手を黒いトップスの中に滑り込ませ、固くなっている胸のそれを撫で、摘まみ、刺激を与える。

唇を離し、今度は唇と舌でそれを弄れば、刺激が来るたび万事屋は身体を反応させた。その反応が無性に嬉しくて、何度も転がす。


「ひっ土方ァ…」

「なんだよ?」

「その、しっ…」


万事屋の言いたいことは分かったが、口に出して言わせたくなり、わざと首を傾げる。
こいつは、人の加虐心を煽る才能でもあるんじゃないだろうか?


「下もっ…我慢できねェ…」


ソファーに座り、万事屋を自分の膝に乗せる。ズボンと下着を一気に脱がし、主張しているものを撫でてやると、液が溢れてきた。


「…んあっ」

「…エロいな」

「う、うっせ、バカァ…」

「誉めてんだよ」


万事屋の身体を持ち上げ、先走りを
ローションの代わりに使い、中に指を入れる。
指を動かすたび、グチュといやらしい水音がなり、熱が籠っていく。


「はぅあっ、やっ…!」


1本2本3本と数を増やしていき、中を解していく。


「おっ…大串君も、下、辛そうだな」


ズボンの上から俺の膨張したものを触る。


「これ、入れていいぞ」


驚いた顔をする俺の頬を撫で、艶っぽく微笑んだ。


「俺のこと…温めてくんね?」


あぁ、目の前の白に溺れてまおう。
一度決めてしまうと楽になった。






「ゴメンな〜。付き合わせちゃって」


シャワーを浴びた俺をソファーに寝転んだまま見上げる。
まだ、上手く立てないようだ。年甲斐もなくやり過ぎたか?


「俺の性格知ってるだろ?嫌なら最初から拒否ってる」

「じゃ、好きで銀さんとヤってくれたの?」

「わっ…悪いかよ…」

「可愛い〜」


さっきまでの不安げな表情はどこへやら、今はすっかり人をからかったような普段の顔である。


「黙れっ!」


クソッ、こいつ可愛くねぇ…。

制服をきっちりと着直し、玄関へ向け歩を進めるが、万事屋がちょっと待てと引き留めた。


「なぁ、またこんなとき呼んでいいか?」

「勝手にしろバーカ」

「雪の日にいい思い出できた」

「あんま可愛いこと言うなよ」


万事屋に軽くキスをして、外に出た。
白い、奴みたいな雪はまだ降っており、俺を包んでいく。

――――――――――
あとがき

なんか、中途半端すいませんっ!!
管理人はヘタレなのでここまでしか書けませんでしたぁ!!肝心なとこはフェイドアウトしてしました!(゚ω゚;)

暑すぎて暑すぎて、冬の内容書いてしまたよwww

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