短編3
□いけないこと？-あつみな-
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敦子side.
「敦子、一緒に帰ろー？」
「うん！」
ホームルームが始まる前にわざわざ2クラス離れた教室から来てくれたたかみな
「じゃあ終わったら迎えに来るね」
「うん、まってる♪」
たかみなが教室に帰っちゃったから自分の席に座って携帯を開いた
「あの2人、絶対できてるよね」
「前、手繋いで帰ってるのみたよ」
「あたし、キスしてたのみたよ」
聞きたくなくても聞こえてくる…
ここは共学で同性愛は批判される
でも、好きになったんだもん
やめれないんだもん
普通の恋愛と一緒じゃん…
「まじで？きっもー笑」
聞きたくなくて机に伏せて目を閉じた
「…つこ…ーぃ」
「ん…？」
あたし、寝ちゃってたんだ…
「おはよ」
目を開けると大好きなたかみなの笑顔が目にはいった
「あたし、寝てた…」
「うん笑おはよ笑」
「お、はよ…」
教室には私とたかみなの2人しかいなくてシーンとしている
たかみなは前の席に座って窓からの景色を見ていた
たかみなの横顔、好きなんだよな…
「おわっ」
ぐいっと顔を近づけるとたかみなのほっぺに唇があたった
「なしたん？」
「べっつにー？」
「ほっぺに唇あたったぞー？笑」
「事故だもん」
「はいはい笑」
頭をぽんぽんされた
「よし、帰るか」
んって手を差し出してくるたかみな
ギュッて握ると控えめに握り返してくる
同性愛はいけないことですか？
普通の恋愛とかわんないのに…
ただ、好きになった人が同性だっただけ
悪いことはなにもしてないのに
だれにも迷惑はかけてないのに…
いけないことでもいい、この人と一緒にいれるんなら…
-END-