短編

□好きなのって-カイあつ-
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カイside.


今日は離退任式


俺の好きな人は泣きそうな顔で式に出てる


「敦子、泣くなよ」


敦「泣かないっ!!!!」


「うるうるしてるくせに」


敦「うるさい!!」


「泣いたらもっとぶさいくになるぞ」


好きなやつにこんなこと言うの俺はやっぱりまだ子供かも


敦「なっ!!!」


「敦子の好きなやつって篠田だろ??」


敦「えっ??」


「だから、数学の篠田だろ」


敦「,,,」


黙りこむなよ,,,


敦「静かにして!!」


「はいはい」


離任する篠田が話すから敦子に怒られた


離退任する先生が退場して敦子を見ると泣いていた


「泣くなよ,,,」


敦「うるさいっ!!」


「はい
ちゃんと拭け」


敦子にハンカチを渡した


敦「ありがと,,,」


「ん,,,」


俺は敦子から離れて
誰もいない階段の踊り場にしゃがみこんだ


「はぁ,,,」


敦「カイ??なにしてんの?」


「敦子,,,」


敦「もしかしてカイ、泣いてたの??」


「泣いてねぇ」


敦「カイも??」


「あ?」


敦「カイも篠田先生好きなの??」


「は??」


敦「あっ!!カイは小嶋先生か,,,」


なにいってんだ??


敦「小嶋先生、キレイだもんね,,,」


「篠田、大人だしな,,,」


敦「あっ!!
もしかして、私が篠田先生のこと好きだと思ってる??」


「は??」


敦「篠田先生の事好きだけど、先生としてだよ??」


なんだよそれ
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