非日常

□3滴
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あ「セルティ。仕事?」

セ『ああ、あんまり気が向かないんだかな。』


セルティは運び屋の仕事をしている。
運ぶ物はさまざまだ。

危険なものもある。


あ「自殺オフでしょ?」

セ『何故知っている!?』

あ「この前甘楽さんがチャットで言ってる時、動揺してた。
それに電話。声出してないつもりだろうけど私には聞こえる。」

セ『無意識か…。』


名無しは困ったような顔をして、ボソっと呟く。


あ「…渇く。」

セ『なんだ?』

あ「喉が渇くんだ。」


突然くるこの渇き。

水を飲んでもおさまることはない。


あ「私も連れてってよ。自殺オフの仕事。
人、運ぶんでしょ?」

セ『まあそうだが…。』

あ「私は別にセルティでもいいよ?」


ニッコリ笑う名無しに、セルティは身震いする。


セ『一緒に行くか…。』

あ「さすがセルティ。」

セ『だが臨也には気をつけろよ。』

あ「臨也?誰それ。」

セ『自殺オフを開いたヤツだ。
あいつから受ける仕事は危険なのが多いんだよ。』


セルティはガックリと肩を落とす。

名無しはその姿を見て笑う。


あ「悪趣味なのね。」

セ『…行くぞ。』
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