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アイネクライネ、アリスの下僕。
クライネ見てる。おいかけっこ。
「―…アイネ聞いてる。森の囁き」
アリス、アリス―…。
僕らはいつも ふたつでひとつ。
ひとつでふたつ。
アイネ分かるの、あなたの苦しみ。
ひとつになれないその苦しみ。
アイネクライネ、アリスの下僕。
アイネクライネ、あなたの下僕。
アリス、アリス―…大好きです。
どうかそのままアリスのまま、
どうか最後はアリスのままで。
僕らのアリスで。
―…僕らだけの アリスで。
アイネクライネ、アリスの下僕…唄を歌ってあなたを守るよ。
此処は不思議な不思議の森。
全ての戯曲が始まる場所。
猫の予言は世界の未来。
ウサギの時計はアナタの時間。
アイネクライネ、アリスの下僕。
紡がれ紡いだ物語。
「―…アリスの夢は我らの戯曲。」
踊り狂って明かす夜。
寂しがり屋は寄り添って。
アリス、アリス。
あなたのもとならそれでもいい。
アイネクライネ、アリスの下僕。
僕らの声は聞こえてますか?
アイネ クライネ
ア リ ス の 下 僕 。
「あいして、います。
アリス、あなたと―…永遠を共に」
ねぇ、せめて猫の戯言からは。
ウサギの空虚な微笑みからは。
あなたを守れる から。
「―…なめられたものだね。
アリスの下僕の片割れ風情が」
「―−‐‥猫、さん。」
影より這い出たその猫は、
紛れようもなく戯言吐きで。
惑わせる眼が僕を捕らえた。
―…あぁ、
ア
リ
ス
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。
アイネクライネ、アリスの下僕。
アリスの下僕。
アリス、アリス―…大好きです。
どうかあなたはアリスのままで。
アリスのままで此処を出て。
アイネクライネ、アリスの下僕。
「さよなら」の時が来る日まで。
此処は不思議な不思議の森。
新たな戯曲が始まります―…。
「あなたの好きにはさせないよ。
僕はアリスを守るから」
アイネクライネ、アリスの下僕。
たとえば此処で果てたって。
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