暴君アリス
□ジャックとキミのき。
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友よ、私は夢を見た。
医者だと言ってた君の過去。
この森に堕ちたその時も。
《09:Being lost》
「自分」を失くしたそのときから、ホントはみんな死んでいる。
だから、アリスを愛しく思う。
ひとつの「イノチ」を愛しく想う。
…たぶん、誇っていい。
こんなに変わった自分のコト。
つきまとう過去は褪せないけど。
「さぁ、お茶会を始めるにゃ。」
雨が降る。リズムの中、いつもの面子に笑いかける。
めずらしく顔をあげてるシャンが、不機嫌そうなユーフォで遊ぶ。
あぁ、夢見が悪かったのか。
セラは笑って紅茶を差し出した。
「ありがとう。」
向こうの頬に笑みはなかった。
セ・ラ・ヴィ。素晴らしき人生よ。
アリス、あなたならそれができる。
あいしてる。
…だから、いろんな顔が見たい。
* * *