銀魂短編

□温かくて宝物
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銀新【2014年銀時誕生日記念】

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どーも皆さん。
万事屋の坂田銀時デス。


最近すっかり秋らしくなったよなァ。
10月もそろそろ半ばになろうかって時だ。
暑くもなく寒くもなく、過ごしやすくてやっぱこの時期はいいわ。

おかげで昼寝も読書(ジャンプだけどね)も快適だし。
あと食欲の秋ってのもあって、甘味の美味さも数割増し。
やっぱ最高だよな秋ってのァ。
それについて新八も毎日喜んでる。
仕事も家事も稽古も捗るんだと。
ホントどこまでも健全だよなアイツ。

それによォ、何よりも最近は愛の営みがしやすくなった。
ウチにゃエアコンなんて無ぇから、こないだまではヤる時なんて暑くてたまんなかったんだよなー。
新八なんて「暑いからヤです」なんつってハナから断りまくるし。

しかもある時、最中あまりの暑さと熱さで新八がダウンしちまった事があった。
ビビったぜありゃァ。
あん時、ちっとばかり無理させてたし。
でもアイツ全然怒ってなかった。
逆に泣きながら俺に謝り倒してくるもんだから、いじらしくて可愛くて、そのままそーっと美味しく頂いた。
(結局食うのかよってツッコミなら既に新八から貰ってっから)


・・・って、あァ。
ゴメンねいきなり愛の営みの話で。
なんせ俺達、今まさに愛を育んでるところだからさァ。



「あ、ぁ・・・」
「新八」
「ぁい」

まだまだ日も高ぇってのに、これ既に今日3回目だったり。

今朝新八が俺を起こしに来た時に布団に引き込んで1回目。
朝飯の後神楽が出掛けてったから、洗い物してた新八を後ろから襲ってその場で2回目。
んで、昼飯の後のんびり2人で散歩に出て来て、自然と辿り着いた新八んちで今、3回目ってわけ。


何でこんなにすんなり新八が身体許してくれんのかって?
それァな、今日俺の誕生日だから。
今日だけは俺のしたいようにさせてくれんだってさ。

こんだけでも十分嬉しいけど、この後またのんびり散歩がてらケーキ買いに行く予定。
・・・あァ?
いいんだよ、俺ァ自分で自分のケーキ選ぶの。
そう言う人間なの俺ァ。


「銀、さん」
「ん?イイの?」
「うん・・・」

そう、そんなにイイのね。
よしよし。そんじゃもっと善くしてやんよ。


明るいうちからセックスに勤しむってのもいいもんだ。
こうしてコイツと、のーんびりとな。
それも緩ーいストロークで。

おかげで今、何か色々温けぇもんを得てる。
つー訳で俺にとっちゃァコイツとのセックスは真剣でもあり癒しでもあるわけ。
こりゃもう死ぬまで止めらんねぇわ、うん。


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「大丈夫か?」
「・・・ふぅっ、大丈夫ですよ。ねぇ銀さん、休憩がてら今からお茶にしませんか?」
「する。喉渇いてんだわ丁度」
「分かりました。じゃあちょっと待ってて下さいね」

事が済んで、2人共落ち着いて。
このタイミングで茶ァ出してくれるなんて気が利いてんね。
流石だわお前ェ。


新八の部屋の縁側に座って茶を啜る、実はもうずっと前から俺のお気に入り。
ここの庭は中々風情もあっていい。
家主の手入れが行き届いてる証拠ってか。

「お茶飲んだらケーキ買いに行きますか?」
「そうさな。さァて、今年はどんなのにしようかね」
「ふふ、何かイキイキしてますね」

湯呑持って俺の隣にちょこんと座って、クスクス笑う新八。

・・・あー、いいなァこういうの。
ものっそいほのぼのする。
あー。多分アレだな、新八の仕業だこれ。
ほら、コイツ基本的にゃほっこり温けぇから。
だからこの辺一体がそれに包まれてんだよ。
新八効果恐るべし。

なんて、これも一つの幸せってやつなのかね。
何にせよ癒されるわホント。
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