君を俺はまだ知らない

□act.3
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私達がコートに着くと、そこには心配した平部員とジャッカルくん。


そして、真っ赤に染まる颯太くんと愁くんその目の前には…クソガキ。





ははっ……


颯太くんと愁くんに手を出した事を後悔したらいいよ。




……私達を怒らせた事に対して後悔すればいい。



罹嘉「ジャッカルくん……どうしてこうなったの…?」

ジャッカル「…急にあの女……斎藤が来てさ…。」









***





俺が平部員と一緒に練習している時に突然斎藤が来たんだ。




璃桜「愁くぅん!颯太くぅん!!」



愁・颯太「うわ、気持ち悪い★



璃桜「これ愁くんと颯太くんに差し入れ!!」バッ

愁「…なんだこれ……。」

颯太「これ…レモン丸ごとじゃん。










・・・










愁「だぁああ!!俺は理菜のが食べてぇんだよっっ!!
だから、コレは颯太にやるよっ!!」

颯太「な!?俺だって罹嘉のが食べたいんだよ!!
だから、コレは愁のね!!」

愁「俺は理菜のだけでいいんだよっ!!
コレはテメェが食えよ!!」

颯太「俺だって罹嘉のだけでいい!!
コレは愁が責任持って食べろよ!!」

愁「あ"あん!?」


璃桜「た…食べてくれないの?」



愁・颯太「気持ち悪いからやめて。切実に。


璃桜「ひ、ひどぉいっっ…せっかく二人の為に作ったのにぃ……。」ウルッ


愁・颯太(切実に泣きたい。)ホロリ


赤也「璃桜先輩〜!……って、なんで泣いてるんッスか!?」

璃桜「愁くんと颯太くんがコレを食べてくれないのっ…。」

赤也「!!…神崎先輩、鈴木先輩……。」

愁「ンだよ。食べたかったら食べたらいいじゃねぇか。」

颯太「そうそう、俺らはいらないから。お前にやる。」

璃桜「っっ…ひどいよぉっ…。」ポロッ



愁・颯太「帰ってもいい?



赤也「アンタら、何…璃桜先輩を泣かしてんの?」

愁「ハァ?俺ら何もやってねぇし。そいつが勝手に泣いたんだろ。」

颯太「だいたいいらないってちゃんと言ったし、ていうか何で今来んの?練習の邪魔すんなよ。」

赤也「ふぅん…じゃあオレがアンタらの相手してやる。」

愁「は?」

颯太「だから、俺らの練習の邪魔すんなって言ってるだろ。」

赤也「逃げるんッスか?あぁ、オレが強いから怖いんだ?
そりゃあそうか、オレはレギュラーだし先輩達は平ですもんね?」


イラッ


愁「ムカつくっっ…





















だが断る。






赤也「は?」






愁「今、俺利き手がダメだからパス。」

颯太「俺はめんどくさい。」

赤也「っっ!!」

愁「無理してやれば理菜からの説教があるからな〜…。
アハハ〜理菜早く来ないかなぁ〜。」

颯太「デレデレすんなっ!!キショいわっっ!!」ビシッ

愁「いだっ!!

ッッ……ざけんなよ!!」

颯太「じゃあデレデレすんな。」

愁「無理な事だ。」キッパリ

颯太「いや、自信満々に言うなよ。」





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