もう君以外愛せないwith SHIN
□二輪目
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「ふふっ…」
鏡の中の私は、純白のドレスを身に纏い、綺麗にお化粧をされ微笑んでいた。
胸元にはスカーレット・サンが光輝いている。
「あぁ…今日からシンさんと夫婦になるのか…」
幸せを噛み締めるように胸元の宝石をぎゅっと抱きしめる
「おい、何やってんだ?」
「え、シンさん…いつの間に?」
「大分、前からいるが…鏡に向かって笑ったり、神妙な顔してみたり、やっぱりちかるは面白いやつだな…」
ククッと笑うシンも、白いタキシードに、胸元にはスカーフとバラが刺さっている
「シンさん…」
「なんだ?…惚れ直したか?」
意地悪そうに笑うシンに、素直に頭を下げると、シンは照れ隠しでそっぽを向いた。
「みんな待ちくたびれてるぞ…支度出来たなら行くぞ…」
「はい!」
重たいドレスを持ち上げるように立ち上がり、差し出された手を取り、控室を後にした。
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