とある死神のお話

□第1章
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(暇だ……)

今は授業中で、みんな机にかじりついてノート取ってる。俺もその1人。
でも暇だ。

「なんで勉強してて暇って思うんだろーな……」

「そーだね。」
「!?」

びっくりした!
独り言に返事が返ってくるってのは、ちょっとした驚きだよな。

「…なに、深山もヒマなのか?」
「だって、教科書に書いてあること写してるだけだからさ。つまんないよ」
「だよな〜。」

俺はノートをとる手を止めて、隣の深山と話し始めた。

「どーせ授業やるならさ、もっと面白いのやって欲しいよな」
「そうそう。ただでさえ私古文苦手だから、面白くなきゃやってらんないよ」
「へえ。お前にも苦手な教科あるんだな」

こいつ。深山夏実はなんでもそつなくこなすイメージがあったんだけど…。
まあ普段はすごいバカそうにみえるけどな

「はは。隼斗は私をなんだと思ってんの。
そりゃ私にだって苦手なものぐらいあるよ
特に面白味の足りないモノとかね」

「面白味のない授業で悪かったな?
深山。桜庭。」

「「すいません」」


怒られた。
どこぞの王道展開みたいだ…。
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