剣と魔法とケモノミミ
□プロローグ
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ー美沙sideー
踏み切りの警鐘が耳をつんざく。
電車のライトに目が眩む。
聴こえた悲鳴は彼の物なのか、自分の物なのか。
はたまた見知らぬ誰かの物か。
突然の事に呆然とした私は、逃げることもできず。近づいてくるソレをただ見つめていた。
それは目の端に映る彼も同じの様で。
間もなく来るであろう衝撃に備えて目をつぶったことを覚えている。
その時は不思議と恐怖はなく。
ただ、彼だけは逃げてくれないかとぼんやりと考えていた。
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