小説
□告白
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今日は朝からレコーディングだった。
先にスタジオに入っていたあっちゃんにおそるおそる声をかける。
「あっちゃん?おはよう。」
「どうしたのたかみな?今日元気無いね。」
「いや、あっちゃんは?怒ってない?」
「私?怒ってないよ。意味分かんない。」
良かった。怒ってないみたいだ。
その後、レコーディングは順調に進み、予定より早く終了した。
次の移動まで休憩していると、あっちゃんがニコニコしながらやってきて、私の横に座った。
「たかみな。」
「うん?」
「たかみなー私1人暮らししようと思って。」
「えっ?あっちゃん1人暮らしとか出来んの?」
驚いた。寂しがりやの敦子から1人暮らしなんて言葉が出てくるとは。
だが、私がもっと驚かされたのは、その次の言葉だった。
「だから、たかみなと同じマンションに住みたい。」
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