SHORT

□一人じゃない
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そんなの嫌だ…。
もう…一人なんて…。


「……ルーク?」


いつの間に俯いていた俺は、上から降ってきたガイの言葉に、はっと顔を上げた。


「ガイ…」


俺の目に映るのは、眉を下げて心配そうに俺を見るガイの顔。


(…やっぱり、ガイが居ない世界なんて…)


ぐっと拳を握ると、俺はガイの胸に飛び込んだ。
頭上からは、ルーク?と不思議そうに呟き俺の背に腕を回したガイの声聞こえる。



「…今、ガイが居なくなったらどうしようって考えてた…」


「……」


一人で話始めた俺の話を、ガイは真剣に聞いているのか黙ったまま。


「もし…、もしガイが俺の前から居なくなったら…俺は一人で…、ガイが居ない世界なんて考えられない…」


ぎゅっと力を込めてガイに抱きつく。
ガイは静かに俺の頭を撫でてくれた。


「俺はルークを一人にしない。それに、俺がルークから離れられるわけないだろ?俺はお前に惚れてるんだから」


恥ずかし気もなく、さらっと放ったガイの言葉に俺は顔を上げた。
きっと俺の顔はさっきの言葉で赤くなっているに違いない。
見上げたガイの表情は、今までよりもずっと優しい表情をしていた。


「だからお前は一人じゃない。俺はお前を置いていかないよ。分かったか、ルーク」


「…絶対…だからな」


二人で小さく微笑むと、静かに二人で見つめあう。
ガイの顔が近づいてくると、俺は静かに目を伏せそっと口付けをした。





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