SHORT
□キミはキミ
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俺がアイツと同じ顔……?
俺がアイツのレプリカ───?
……あり得ない。
じゃあ、今までの俺はなんなんだよ…。
俺は本物の“ルーク”じゃなかったのか?
俺は偽物の……レプリカの“ルーク”だったのか…?
そんな現実、受け入れられるわけがない…。
受け入れたくもない。
「ルーク…」
心配そうに呟くティアの声にも反応する事が出来ない。
──俺はレプリカだ。
その事実を知った今、俺はどうなる?
今まで一緒に旅をしてきた仲間達はどんな気持ちだ?
小さい頃から一緒に過ごしてたナタリアやガイは?
みんな俺を軽蔑するに違いない。
『レプリカルーク』
そう言うに違いない。
そうなったら俺は──…。
「悪い…。一人にさせてくれ…」
その思考を止める為…考えない為に俺は、
──────その場から逃げた。