ShortBooK

□想いよ、届け
2ページ/13ページ


present for 原田先生



私は、もうすでにチョコレートの山となっている職員室の先生の机を見て戸惑っていた。


『こんなにあるのに…私まで渡しちゃったら処理が大変だよね…』


なんて考えながら職員室の扉の前に立っていると…


「おいおい‼なにぼーっとしてるんだ?まさか…この永倉先生にチョコレートを…‼」


期待ハズレの人が来てしまった。



『…えっと…違います。』

「…俺じゃ…ないのか…⁉」


永倉先生はすごくしょんぼりして、義理チョコはねぇのか?なんて聞いてきたので予備のチョコレートを渡した。

「ひゃっほーーー‼‼‼」

その瞬間、永倉先生はテンションが急上昇し叫びだした。

生徒からの義理チョコでこんなにテンション上がりますか…?

すると…

「なに騒いでんだ、新八?それに苗字も」


タイミングが悪かった…。


「左之‼さっき苗字ちゃんからチョコ貰ったんだぜ‼いいだろ?」

「そうか、そりゃ良かったな」

自慢する永倉先生を軽く流す原田先生。

「そういえば新八。さっき土方先生がお前を探してたぞ?さっさと行けよ」

「土方先生が⁉…急がねぇとマズイな…じゃな‼」


永倉先生は何処かに行ってしまった。

場所…わかるのかな…?


.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ