ShortBooK
□想いよ、届け
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present for 原田先生
私は、もうすでにチョコレートの山となっている職員室の先生の机を見て戸惑っていた。
『こんなにあるのに…私まで渡しちゃったら処理が大変だよね…』
なんて考えながら職員室の扉の前に立っていると…
「おいおい‼なにぼーっとしてるんだ?まさか…この永倉先生にチョコレートを…‼」
期待ハズレの人が来てしまった。
『…えっと…違います。』
「…俺じゃ…ないのか…⁉」
永倉先生はすごくしょんぼりして、義理チョコはねぇのか?なんて聞いてきたので予備のチョコレートを渡した。
「ひゃっほーーー‼‼‼」
その瞬間、永倉先生はテンションが急上昇し叫びだした。
生徒からの義理チョコでこんなにテンション上がりますか…?
すると…
「なに騒いでんだ、新八?それに苗字も」
タイミングが悪かった…。
「左之‼さっき苗字ちゃんからチョコ貰ったんだぜ‼いいだろ?」
「そうか、そりゃ良かったな」
自慢する永倉先生を軽く流す原田先生。
「そういえば新八。さっき土方先生がお前を探してたぞ?さっさと行けよ」
「土方先生が⁉…急がねぇとマズイな…じゃな‼」
永倉先生は何処かに行ってしまった。
場所…わかるのかな…?
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