ShortBooK
□暇な幸せ
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『総司くん……。』
「なに?」
『暇だぁぁぁあ‼』
私はいつも通り、教室で椅子に座り、幼馴染の総司くんに話し掛けていた。
「いきなり暇とか言われても何にもできないよ、僕…」
『別に〜総司くんに言った訳じゃないもん。』
「…さっき完全に僕の名前呼んだよね?」
『……そうだった気もしなくもなくもない…』
すると、総司くんは大きく溜息を吐いた。
「…そんなこと言ってたって、動かないと何にも起き…『嫌だ‼動きたくないっ‼』…はぁ…」
私は比較的、何かやる事がある時以外は動かない主義。
だから、いつも放課は椅子に座って総司くんと喋ってる。
『いい事ないかなぁ…』
「今の名前ちゃんにはいい事なんて起きないよ、絶対」
『…なんで直ぐに断言しちゃうの⁈』
「…うーん…。癖、かな?」
癖でそこまで断言出来ちゃうんですか、沖田様…。