飴乃寂
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£マーレリング£
帰宅後に言われたのは、要約するとこういうことだった。
「自分を見つめ直しに、イタリアへ行ってこい」と。
あれよあれよと滞りなく渡伊の準備がされ、あっという間に着きましたモデル組織イケイケファミリーの本拠地イタリアへ!
ぶっちゃけここまで怒濤の展開すぎて、瞬きする間もありませんでした。
ここに来るまで美男美女が一体何人通り過ぎていったのか、考えるのも恐ろしい。
「待ってたわよ!あなたがイチノちゃんね?」
空港に着いてすぐ黒光りする車のお迎えがあり、山をいくつか越えてたどり着いたどでかい屋敷。
誰の屋敷だよ。でもなんか見覚えがある屋敷だ。
うーんと記憶を手繰りよせていると聞こえてきた美女の声。声からして美女と分かる声。
そうかここは、
「私はアリアよ。長旅で疲れたでしょ?さっ、入って!」
「あなたの笑顔で疲れなんてふっ飛びました、はじめましてアリアさああん!!」
とりあえず記念に一枚撮っていいですか!?
「ふふ、写真なら一緒に撮りましょうよ!」
女神だ!!
ここまで車で送ってきてくれた運転手に、ボクの端末でアリアさんとのツーショットを撮ってもらった。
永久保存しよう。
それとリボーンの知り合いって、アリアさんのことだったのか。
「さっ、話すことは沢山あるわ。中に入って入って!」
「はーい!」