オリジナル長編BL小説*GURO CIRCUS*
□第1話『逝かれピエロ』
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ひとつの一室に、四人の人影が音もなく集まる・・・
大きく豪華な縦長机の真ん中に立っているロウソクの明かりと、
窓から差し込む月明かりがたよりのこの部屋で
静寂を破る男性が一人
guro circusの団長。
――レオ・ヴァントが、黒く大きなシルクハットを机に置きながら、口を開いた・・・
「それじゃぁ・・・今日から此処、アロン王国でゲームをはじめるとする、か・・・」
「キァッハハッ!!また新しい食材探しかぁっ!!」
静かに話す彼を差し置いて。
大きな高笑いを上げて椅子から音を立たて立ち上がる不気味なほど笑顔のピエロの仮面をかぶった男・・・
団長の隣に座っていたその男性の名は。
――シュベル・レッド
このcircusでは、あるゲームの司会役。
そして、ピエロ役でもある彼は、団長をすごく尊敬しているのであった・・・
「うっせぇ、逝かれピエロ!」
金属音を立てピエロに向かってナイフを
投げたピエロの向かいに座る、
目つきの悪い、猫耳の男性の名は・・・